t_kahi’s blog

KNIMEやCellProfiler、創薬に関する記事と,日々のメモです

スクリーニング学実践テキストはスクリーニング・アッセイ系構築初学者に最適な本でした

こんばんは@PKです.

先日発売になったスクリーニング学実践テキストを(ようやく)購入しました.

紙の本だけでなく、電子書籍版が発売されていたのでそちらで購入してiPadで楽しく読んでいます.

この本の編集をしているスクリーニング学研究会は名前の通り、スクリーニング・関連技術に関する研究会です.

スクリーニング学研究会について
スクリーニング学研究会(英語名:Conference on Biomolecular Screenology)は、スクリーニングとその周辺に関連する「科学・技術」に携わる研究者を主体として、産学官問わず各々の所属する組織の枠組みを超えて、可能な限りの情報交換・意見交換を通じて、この分野の発展と同時にそれぞれの立場で社会に貢献することを目的とした研究会です。
https://screenology.org/index.php/aboutus

スクリーニング学研究会は年に数回のセミナーやチュートリアルの他に、年に一回スクリーニング学研究会を開催してポスター発表や講演会、種々の技術に関するワークショップを行なっています.
私も数年前から参加させてもらっていますが、製薬会社・アカデミアの立場関係なく活発に情報交換ができるので初参加のときはとても驚きました(こんなにみんな教えてくれるの!!!という驚きです).スクリーニングやアッセイに関する創薬技術は各社で秘匿するよりも共有して議論して皆んなで成長していこう、という雰囲気が会全体にあってとても好きです.

この実践テキストですが、スクリーニングカスケードから、アッセイ手法、ライブラリー、自動化、スクリーニング技術など様々な分野を幅広く網羅しており、初学者が俯瞰するのに便利な一冊だと感じました.

また、途中のコラムに書いてあるTipsも、普段から目にしたり・気になっていることに関する話題が多く、こちらもめちゃくちゃ参考になります.
in vitroの実験をしていると様々なアッセイ手法を使うことになるので、産学問わず楽しめる本だなーーと思いました.

ちなみにこの本を読んで、もっと具体的な部分が知りたい!となったら、以前紹介した「Assay Guidance Manual」をお勧めします(次はこのAssay Guidance Manualの内容を紹介したいですね).
[Assay Guidance Manual - NCBI Bookshelf

皆で知を共有し合って良い薬を作りたいですね〜